更新日:2022年5月16日
今年も美味しいお米が実りました
- YouTubeで衛星管理システムについての動画がご視聴できます(外部サイトへリンクします)
舟形町では、2種類の衛星から取得した画像を使用して、稲の育成状況をデータとして可視化することによって、客観的な肥培管理を行えるようにすることで、米の高品質化を図っています。
なお、この事業はみなさまからいただいた「ふるさと納税」を財源として「地域の活力あるまちづくり」をすすめるために取り組んでいる事業です。
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「舟形町稲育成管理システム」について
導入の背景
今、日本の農業には、作業の効率化、品質の安定に加え、収量の予測、最適な収穫の時期などの情報がより強く必要とされています。これらの情報を見える化するために人工衛星から撮影した広大な農地の画像が有効に活用できます。それが舟形町稲生育管理システムです。
少子高齢化が進む中、日本の農業は深刻な人手不足に直面しています。従って、若い世代が農業に参画するための環境づくりが急務であり、また、農場の集約化あるいは大規模化が進んでおります。その際に必要なのが、作業の効率化です。
利用している衛星は、欧州宇宙機関esaなどの衛星です。この衛星は全地球の地表を可視光と近赤外線でスキャンし、画像化しています。そのデータを解析し、生育状況、収穫時期などを見える化し、タブレットやスマホで農業者に提供しています。
衛星のイメージ
農家の声
私の水田の作付面積は16ヘクタールで、ほ場が点在しているため、端から端までまわるとかなり移動距離があり、点検するだけで数日かかっていました。そのため、このサービスを導入し、効率的に作業をすることができるようになりました。
ほ場は周りから見ても中の方の状況はわかりにくいのですが、システムを使うと、一枚のほ場が生育状態が揃っていないというのが一目でわかるので管理がしやすくなります。また、育っていない場所に集中的に追肥を行ったりできるのです。
このシステムは、生育がわかるだけではありません。葉の色と太陽光の反射量の解析から、「SPAD=タンパク質含有量」も見える化します。米のタンパク質含量と食味には相関性があり、よりおいしいお米になるように管理します。また、そこに気温などの気象データを組み合わせることで最適な刈り取り日予測も計算することができます。
衛星システムにより、ほ場の状態を確認中
システムの仕組み
衛星システムの仕組みですが、植物は、光合成をする際に太陽光を吸収します。光合成を多くしている植物ほど、太陽光を吸 収するため、反射する量が少なくなります。つまり光合成を活発に行い、成長している植物ほど太陽光の反射量が少なくなるのです。この反射量を衛星画像から解析しています。
広大な農地の中で、どのエリアの生育状況が良好で、どのエリアが悪いのか「NDVI=正規化植生指標」を見える化することができます。そして、インターネットを通じてタブレットやスマホで生育状況を確認できるようにしています。
タブレットで分かりやすく表示
このページに関する問い合わせ先
農業振興課 農政企画係
電話番号:0233-32-0947
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